2014年03月
■アルジャーノンに花束を
長編小説、映画、舞台で有名です。
私は「心の鏡」の中に納められる
85ページ中篇小説「アルジャーノンに花束を」がとても好きです。
短時間に子供、大人、老いが過ぎていく感じです、
社会との関係、心の移り変わり、人生を凝縮したように思えます。
最後には、忘れてしまった楽しい思い出、その
思い出が詰まった読めない本を大切にもっていきます。
私たち、大人も子供も、同じ事をしているんだな・・と思うのです。
大冒険の小石、楽しい時の写真を撮り、旅行の記念の品を買い、
何時か忘れてしまう時に残したい。
短い人生と切ない記憶力を持った私たちですが、
こどもの、思いでの品を大切にしてあげたいし、
いろんな事に挑戦してみたいし、
こどもと自分の為に、
多くの楽しい時を一緒過ごしたい思うのです。
この中篇小説、一冊の児童書になるのではと思っています。
■こども店長 大活躍
■トイレットペーパー
■瀬戸の潮鳴り 小説 明石海人
作:松田範祐
2001年出版され、今は絶版になっています。
歌人:明石海人を御存じですか?
私はこの本で初めて明石海人を知りました。
病に加えて偏見や強制収容、人権を踏みにじる扱いなどの
生き難さを超越する生き方をされた方がいらっしゃったのですね。
どこでも、どんな状態でも「生きられる」と、身を持って示した先人を心に刻みました。
そして、「あなたは生きていますか」と問われている気がしました。
小説のような人生、雰囲気は堀辰雄さんの「風立ちぬ」のような印象を受けました。
さらに、この本はとても読みやすいのです。
中学生か・・小学生高学年から、読めると思います。
【22日記事修正】
●松田さんより本を譲って頂ける事になりました。
ラステンアイカに数冊在庫しておきますので。
ご希望の方は声を掛けてください、
「瀬戸の潮鳴り 小説 明石海人」を差し上げます。
●私がハンセン病を知ったのは
1974年の映画「砂の器」がテレビで放送された時でした、
母にハンセン病の事を教えてもらった覚えがあります。
その後
・長島架橋が掛かった事
・監視所が無くなり誰でも長島に入れるようになった事
・ブルーラインの事故で入所者が無くなった事
折々のニュースで知り、正しい知識も持っているつもりですが、
どう、向き合ったら良いのかわからないまま、この年になりました。
しかし、
療養所の無い県では私以上に知識の無い人も多いのかもしれない、
と、このごろ気づきました。。
だから、関心があり知っているだけでも良いかもしれないな、
と思い始めました。
長島架橋から見た虫明湾と長島、とても美しい湾と島です。