二十四の瞳 
作:壺井栄

小学生のころアニメ版や高峰さんの映画版を見みました。
舞台となった小豆島の映画村にも行った事があります。
有名で場所も素敵だけど、どう名作なの??と思ってました。


社会人になってから
名作を短く紹介するTVのバラエティー番組で
女優が寸劇と語りで二十四の瞳を紹介しているのを見て
初めて反戦のメッセージを受け取り衝撃を受けました。


それから十数年やっと原作(現代語版)を読みました。
なるほど名作です、終戦7年後にこれが出たんですね。
日本中の女性の気持ちの代弁だったのかもしれないですね、
反戦だけでなく、男女差別、貧富の差、家族、一人一人、
何もできない悔しさが大石先生の優しさで語られていました。


戦後、大石先生の悔しさを多くの日本人が共有し
平和で子供が自由にのびのびと育ち、自分の夢を見つける。
大人達はそんな子供を応援する家族や社会を目指そうとした。


今どうだろう?
確かに日本では70年間平和を続けてきたが
世界ではまだ戦争が続き、いつ日本でテロが起きるとも分からない。

夢みる子ども達を送り出した家族や寒村は、
高齢化や廃屋、廃村の問題を抱える、
日本の子どもは自由に延び延びと育っているのか?
二十四の瞳